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欧米では結婚式の定番となっている「ファーストミート」について

日本においてはチャペルウェディングなど欧米の結婚式の習慣が多く導入されてきていますが、ここ数年で急激に広く行われるようになったことの一つとして「ファーストミート」があります。

ファーストミートとは昔、結婚相手は親が許嫁として決めていた頃の名残で新郎・新婦は結婚式まで顔を合わせてはいけないということを儀礼として行うものです。
欧米では結婚式の前に新婦の花嫁姿を新郎が見ては幸せになれないというジンクスもあるため、結婚式の日は別々に身支度をするということが慣例になっています。

結婚式当日は式の直前まで二人会わないようにし、式の直前にそれぞれ衣装を着た状態で顔を合わせます。
この当日に顔を会わせてすぐに二人の写真を撮ることもよく行われており、そのあとちょっとしたリハーサルをしてから挙式に望みます。

新郎はリハーサルの時にも目を伏せるようにしてなるべく花嫁の方を見ないようにしておき、近くに来た花嫁から軽く肩を叩かれたり名前を呼ばれたりして初めてドレス姿を見るという方法がとられます。
昨日までは普段着だった女性が、綺麗にドレスアップした姿で目の前に現れるという感動は新郎ならずとも想像するだけで心躍ります。

参考>>http://www.ams-kyoto.jp/first_meet.htm

どんなドレスを着るかも内緒にしておくことも

ちなみにアメリカにおいてはこのファーストミートの習慣は「First Look(ファーストルック)」と言われています。
確かに正しい英語では「ファーストルック」の方が名称としてはよいような気がするのですが、なぜか日本では「ファーストミート」という言葉の方が一般的になっています。

「バージンロード」もそうですが、欧米で使用されている言葉とは違った和製英語がウエディング用語として定着している例は多いので、どういった経緯からかはわかりませんがいつの間にか「ファーストミート」ということになったのでしょう。

もともとのファーストミートでは、挙式のリハーサルをせずに本番も新郎が先にチャペルに入り後ろから花嫁が入場してくるまで姿を見ないというふうにされてきたのですが、現在ではそれではリハーサルなど実務的に不都合があることから現在のような形になりました。

女性にとってはウエディングドレスという滅多に身につけない衣装をつけることで「こんなに綺麗になった私」ということをより結婚相手の男性に見てもらいたいという気持ちがありますので、ファーストミートという習慣はとても心理的に受け入れやすいものと言えます。

本格的な人になるとドレスを選ぶときにも男性について来てもらわないようにし、当日になって初めてどういうものを選んだかがわかるようにするという人もいるようです。
儀式としての習慣ではありますが、ちょっとした女性らしいいたずらごころも交えて楽しんで行うようにしていきたいですね。

ファーストミートに対応してくれる式場を探す

女性の憧れるファーストミートですが、日本においては一般的に導入されるようになった時期が新しいことから、創業歴の長い挙式場では対応がしにくいということもあります。
ここ数年にできた新しい式場ならば、ファーストミートに対応できるように新郎新婦で控室を完全に分けるといった方法をとってくれますが、そうでない施設では控室は一室のみとなっています。

ですのでもし自分の挙式でファーストミートをしたいということなら、実際に式場を見学するときに控室もきちんと見せてもらいファストミートのための設備があるかということをチェックしておいた方がよいかもしれません。

より気の利いた式場になると、ファーストミートをするための場所を設定して感動的な演出をしてくれたりもします。
ファーストミートの瞬間を撮影した動画などもあるので、そうしたものを参考に自分たちなりの演出を考えるというのもよいですね。