スペインとハートのイメージ画像

宗教婚と民事婚

スペインには宗教婚と民事婚という、2つの結婚方法があります。
宗教婚はカトリック教会による信者のための結婚式です。
日本でも教会で結婚式がを行なうような人もいますが、イタリアでは教会での結婚式は基本的に信者が行なうものです。
それに対し市役所や戸籍登録書、裁判所などで簡単に結婚式を行なうのが民事婚であり、バンケット会場など指定の場所に式を執り行う役人の方が出向いてくれることもあります。
通常民事婚では日にちの指定はできますが、田舎などだと日にちの指定ができない場合もあります。

やはり結婚式の規模も様々で、お金をかけ盛大に式や披露宴を行なうカップルもいれば
簡単に済ますカップルもいます。
そしてここが日本と大きく違い、披露宴には300人や500人と大人数を招待するカップルも少なくないです。
実際500人近くとなると金銭面で多額のお金がかかるように思えますが、日本ほどバンケット費用が掛からず、またお祝儀もありまかなえるので、それほど負担にはなりません。

ゲストの参列者の女性の多くは日本とは違い、ドレスのみならず、カラフルに派手な格好をします。
服装ももちろんのこと、髪型も流行に合わせてカラフルに染めます。
また、子供はジャケットにネクタイやリボンを着けます。
ドレスコードの明記がないと、中には普段着みたいな格好でドレスを着ない人もいます。
花嫁はシンプルにすることもあり、ベールなしのドレスの裾も長くないドレスという人もいます。

披露宴はランチとディナーと2タイプです。
日本のような乾杯の音頭にスピーチ、新郎新婦などによるお酌、司会進行などはまったくなく披露宴は続き、食事を楽しみ、そしてスペインでも、ケーキカットは定番です。

食事の後はお決まりでダンスタイムに突入します。
バンドやDJが登場し、新郎新婦が最初にダンスを披露して、その後老若男女みんなで踊ります。
新婚者が最初に婚礼の舞踏と呼ばれる特別な踊りを披露します。
スペインでは披露宴のダンスパーティーためだけにダンスを習う人もいます。

夜のディナーの披露宴では、ダンスや食事が明け方まで続きます。
日付が変わった頃でも小さな子供も混じってることもありますが、もちろん最後まで全員いることはなく、参加者がダンスタイムが始まる頃から思い思い徐々に帰ります。

結婚式のお祝い

結婚式のお祝いは現金が主流です。
あらかじめ招待状に口座番号が記載されていることもあり、この口座番号を見てゲストの方はご祝儀を振り込みます。
当日お金を持っていくよりは簡単に祝儀を贈ることができ、盗まれる心配もなく合理的かもしれません。

プレゼントの場合にはウェディングリストがあり、新郎新婦が指定するお店で2人が選んだ欲しい商品のリストを作り、ゲストの方はそのリストからプレゼントを贈ります。
指定がないと重複してもらうこともありえるのえ、これも合理的と言えるでしょう。